京都スペーサーについてMV

業界を知る BUSINESS

数字で見る INFO
GRAPHIC

AMOUNT OF SALES 売上高

0 億円

YEARS OF ESTABLISHMENT 創業年数

0

(1965年3月創業)

BASES 拠点数

営業所/出張所

0 拠点

工場

0 拠点

JOB TYPE COMPARISON 職種比較

EMPLOYEE 従業員数

300

PAID ACQUISITION DAYS 平均有給取得日数

平均 0.0

HOLIDAY 年間休日数

0

OVERTIME HOURS 平均残業時間

平均 0 時間

GENDER RATIO 男女比

0 %

0 %

SERVICE 平均勤続期間

0.0

PERCENTAGE BY AGE 年齢別割合

AVERAGE AGE OF MANAGERS 管理職平均年齢

0.0

AVERAGE AGE OF EMPLOYEES 従業員平均年齢

0.0

(パートタイマー含む)

NUMBER OF FOREIGN EMPLOYEES 外国籍従業員数

0

※2021年3月現在

製品開発ストーリー DEVELOPMENT
STORY

建築・土木用資材の総合メーカーとして、 こだわりの自社開発製品の数々。従来の枠にとらわれない自由な発想をもとに、クライアントファーストの姿勢で要望に応える。スペーサーだけじゃない、京都スペーサーの製品開発ストーリーです。

01

現場のニーズを引き出し、見極める

日本の建築物の大半は鉄筋コンクリートで造られている。その理由は日本が地震大国であり、建築物にはより強度が求められるためだ。鉄筋は安価で丈夫という強みを持っているが、錆と圧力に弱いという欠点がある。そこで、酸化を防止できる強アルカリ性であり、鉄を覆うことで雨や外の圧力から守ることができるコンクリートは、高強度建築において最適な資材となっている。鉄筋コンクリート建築ではまず基礎となる鉄筋を組み、そこにコンクリートを流し込むという工程をとる。しかし、規模の大きい建築物ではコンクリートを1日で打設し切ることができないため、所定の位置でコンクリートを止める必要があった。従来は鉄筋に合わせて切断した板や、ラス(鉄製の網)といったものを設置することでコンクリートを止めていた。ところが、ラス自体に錆が発生してしまうことや使い勝手が良くないといった点で、「もっと簡単で効果的にコンクリートを止める方法はないだろうか」という悩みが発生していた。今から15年以上前、メーカーでありながら現場に足を運び、現場の声を大切にする京都スペーサーはいち早くこのニーズを汲み取り、後に全国に流通することになるコンクリート打止め製品「スポコン」の開発に取り組んだ。

02

新しい提案の源は、常に”人の力”の中にある

スポコン開発の鍵となったのは、偶然重なり合った”人の力"だった。現場のニーズに対して「スポンジを袋に入れたもので止めればどうだろう」というアイデアを生み出せる人が偶然いたこと。試験施工できる環境を整えられる人が偶然入社したこと。いろいろなアイデアを出し、それらをモノに落とし込むことができる、課題を解決するために十分な人たちが偶然、当時の社内に揃っていた。「1,000個考えて1個の製品ができるときもあれば、10,000個考えて1個も製品にならないときがある。製品開発とは、頭の良い悪いではなくて発想力があるかどうかが大事です。では発想力を磨くにはどうすればいいのかというと、やはり今まで見てきた現場の数や、経験値が大事になってくる。いろんなものを見て、こうしたらもっと良いのに、と自分で考えること。そこが出発点となって、次のより良い製品のアイデアは生まれてくるんだと思います。いろんな経験を積んで、自分で考えられる人たちが集まれば、今までにないモノでも生み出すことができるんです」と、当時を知り、現在も製品開発に携わる人物は語る。製造、設計の人間だけでなく、営業の人間や悩みを持つクライアント自身といった、それぞれ違う経験を積んだ人たち全員が一つになることで、スポコンは生み出された。 他にはない機能性と新しさによってそのシェアは瞬く間に拡大し、今では打継ぎに必須の資材として全国でその役割を果たしている。

03

最優先するのは、目の前の課題解決

製作当初は予想していなかった成果を生み出した製品もある。鉄筋と鉄筋が交差する部分を固定する、無溶接金具「KSクルリン(通称:クルリン)」はまさにそのひとつだ。20年以上前、建設において鉄筋が交差する部分の固定は、溶接によって行っていた。溶接自体は工場ではなく現場で行うため、十分な品質を確保できるものではなかった。あるとき、「地震の影響を考慮すると溶接では固定が不十分なので、より安全性を高められるものが欲しい」とクライアントから開発依頼があった。当時は溶接が主流のため採算面では懸念があったが、いただいた要望は断らないというポリシーのもとクルリンを開発した。開発当初は、懸念通り全く売れなかったという。しかし、平成24年3月に道路橋示方書(高速道路や橋梁の設計に用いられる基準)が改訂され、鉄筋同士を溶接で固定することが禁止となった。この改訂後、無溶接金具であるクルリンは爆発的に売れることとなった。売れるか売れないかではなく、目の前のクライアントの要求に真摯に取り組むことが、後の結果へと繋がったのだった。