何事も根本にあるのは、人との関わり合い
就職活動当時の私は、勉強面よりもコミュニケーション面に力を入れていました。元々あまり人と話すことが得意なタイプではなかったので、面接での自己PRはもちろんのこと、入社して実際に仕事を通して人と関わるときのことを考えて、苦手な部分の克服に専念しました。そのおかげもあり、今では昔の自分が聞いたら驚くくらい、人と話すことが好きになりました。たくさんある会社の中で京都スペーサーに入社した理由は、学生時代に勉強していたことと仕事の内容が似ていたため、少しでも知識を生かせるかもしれないと思ったからです。技術職は専門的な仕事になるため基本的に求人内容には難しい専門用語が書かれていることが多いのですが、この会社は仕事の内容はもちろん、求めている人材や会社の制度についてとてもわかりやすく説明されていて、すごく親近感が湧いたのを覚えています。いざ入社してみると、当たり前ですがわからないことだらけで毎日が大変でした。今まで学んだことも実際の仕事ではあまり活かすことができなくて、学校で教えられることと社会で本当に役立つことのギャップを大きく感じました。今でもそうですが、その頃はとにかく周りの人に聞くことを徹底していました。すると当然話す機会も多くなるので、おかげでコミュニケーション能力もかなり磨かれたと実感しています。
目に見える形で、日々成長し続ける。
所属部署は技術課で、主に製品の設計業務を行なっています。具体的には、現場に行ってお客さんの悩みや要望を聞いてきた営業の方から依頼を受けて、必要としている仮設物を提案したり、作図をしたりします。それをまた営業の方からお客さんに提案してもらい、無事受注できたら今度は製造の方に説明して、実際に製品を製作してもらいます。最後に製作してもらった製品をテストして納品、というのが基本的な流れです。ひとつの仕事のフローの中でも中心部を担っているところは責任を感じますが、そのぶん製品を無事納品できたときの達成感は大きいですね。働く上で気をつけていることでいうと、「ミスしないこと」を意識しています。当たり前のことですが、ミスをすると全く違うものが出来上がってしまったり大変なことになるので、わからないことがあったらたとえ聞きづらくても必ず聞くことを徹底しています。入社したばかりのときは特に知識がないので、「わからないことがわからない」ことが多いのですが、そのまま突っ走ってしまうことが一番危険です。ミスを怖がって効率が落ちてしまわないよう、うまくバランスをとることを意識しています。成長のために行っていることでいうと、自分の仕事を定期的に数値にして振り返るようにしています。作業の見直しは終わり際ではなくその都度することがポイントだと思っていて、「今月は何枚作図できてその内何枚にミスがあった」というようにきちんと数字にすることで、以前の自分と比較してどうかということを考えることができます。次はこうしよう、という目標も立てやすく、仕事の質の向上に繋げています。
未来へ紡ぐ技術の進化に取り組む。
自分が作図したものが実際に製品としてできあがるところを見た時は、とてもやりがいを感じます。特に新幹線の橋梁のような規模の大きい現場に使う資材を設計したときは、実際に製作したものが入れられた現場へ確認に行きました。こういった実績は動画に撮って社内で共有しているので、仕事に対するモチベーションも上がります。働く中での目標は、まだまだ周りの方に教えてもらうことがたくさんある若手の身なので、早く一人前になることです。教えられるだけじゃなく、教えることができるような人になりたいと思っています。これからどんどん後輩も増えていくことを考えると、良い手本になれるよう、色んな面でまだまだ成長しなければいけないなと思います。設計の部署は、基本的にデスクワークがメインになるので、根気強く、意欲的で、かつ社交的な人が向いていると思います。単純な仕事から複雑な仕事まで、業務の種類がたくさんあるので、気持ちの切り替えが得意な人が多い気がします。就職活動中の皆さんは、学校の勉強や面接の練習など色々やることがある中、「就職先を決める」というプレッシャーもかかってくる、とてもしんどい期間が長く続いているかと思います。でも、そういうときこそあまり先のことは考えず、目の前のことを一つずつ今できることを頑張ってもらえたらと思います。